まさつぐクリニック

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甲状腺内科

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甲状腺内科

甲状腺は頸部前面を覆うように位置している重さ15~20gの内分泌臓器です。

主な機能は体内のヨードを取り込み甲状腺ホルモンを合成して体内に分泌することです。

甲状腺ホルモンは生命維持に必須のホルモンであり適切な量が分泌されなけらばなりません。

ホルモンとは体内で作られて分泌される薬であるため多くても少なくても身体に影響を及ぼし、合併症を引き起こします。

従って甲状腺の病気は以下に大別されます。

(1)血中甲状腺ホルモンが上昇している。
(2)血中甲状腺ホルモンが低下している。
(3)甲状腺内に何かできている。

更に(1)は①ホルモンの過剰合成によるもの②甲状腺細胞の破壊によるホルモンの放出(破壊性甲状腺炎)によるものに分類されます。

当院では甲状腺疾患が疑われた場合即日甲状腺エコーを実施しております。

バセドウ病

甲状腺ホルモンの過剰合成による代表的なものはバセドウ病です。

バセドウ病は自己免疫疾患であり、甲状腺細胞に自己抗体が結合し刺激することにより甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、その結果動悸、手の震え、発汗の増大、体重減少等が認められます。

甲状腺腫大や眼球突出が著明となることもありますが、目立たないことも少なくありません。

もし自分がバセドウ病ではないかと疑った場合、両手を真っ直ぐに伸ばしてみてブルブル震えるようであれば(手指振戦)、バセドウ病である可能性は高いものと思われます。

確定診断は本来なら甲状腺シンチですが、被爆するため甲状腺ホルモン、甲状腺抗体、甲状腺エコー、身体所見等で総合的に診断します。

【治療法】

治療法は薬物治療、放射線治療、手術治療等がありますが、まずは薬物治療となります。

抗甲状腺薬にはメルカゾール、プロパジール(チウラジール)の2種類がありますが、第一選択薬はメルカゾールです。
これはプロパジール(チウラジール)にくらべて効果が確実であることが主な原因ですが、催奇形性が報告されているため妊娠を考えられている女性にはプロパジール(チウラジール)が第一選択薬となります。

妊娠初期には通常量の抗甲状腺薬が必要ですが、妊娠中期になるとバセドウ病が安定するため薬が減量となり、後期には抗甲状腺薬が不要となることが少なくありません。
これは妊娠の進行により副腎皮質ステロイドホルモンが増大することによるものと考えられています。

甲状腺腫大が著明な方に多いですが、抗甲状腺薬を3錠/日内服しても、血中甲状腺ホルモンが高い方には当院ではヨードを併用していただきます。
これは抗甲状腺薬特にメルカゾールの副作用が用量依存性に上昇するためです。

逆にヨードは副作用が殆どなく初期には著効するため重宝します。
ただ効果に永続性はなく、最短2週間程度で効果が無くなる可能性がありますので(エスケープ現象)注意しながら使用しなければなりません。

これらの薬剤で副作用が出現した場合、あるいは甲状腺ホルモンが正常化しない場合、放射線治療あるいは手術治療となります。

手術治療の方が確実なので、当院では手術療法をお薦めしたいと考えております。

 

亜急性甲状腺炎、無痛性甲状腺炎

②甲状腺細胞の破壊によるホルモンの放出(破壊性甲状腺炎)によるもので、代表的なものとして亜急性甲状腺炎無痛性甲状腺炎があります。

亜急性甲状腺炎は甲状腺におこる炎症であり、頚部痛と発熱を主訴に来院されます。血中甲状腺ホルモンも上昇しているため動悸、発汗等甲状腺中毒症状も認められます。発症の原因の詳細は不明ですがウイルスの可能性が指摘されています。症状が顕著であるため診断は容易です。無痛性甲状腺炎は名称の通り頚部痛や発熱はなく甲状腺中毒症状のみとなるためバセドウ病と症状は類似しています。甲状腺ホルモン値、甲状腺抗体の有無等によりバセドウ病との鑑別は可能ですが、鑑別困難な場合は甲状腺テクネシウムシンチ等の検査が必要です。発症の原因は不明ですが自己免疫性甲状腺炎(橋本病)の患者に多く相対的に副腎皮質ホルモンが低下した時(出産後等)に発症します。

【治療法】

亜急性甲状腺炎は副腎皮質ステロイドが著効します。無痛性甲状腺炎は経過とともに改善しますので経過観察となりますが必要に応じて対症療法を行います。甲状腺の破壊が過度になると甲状腺機能低下症となるため甲状腺ホルモンの内服が必要な場合があります。

 

自己免疫性甲状腺炎 (橋本病)

(2)血中甲状腺ホルモンが低下している病気で代表的なものは自己免疫性甲状腺炎 (橋本病)です。

橋本策医師が大正元年に報告されたため、通常橋本病とよばれています。

本来自己の甲状腺細胞に対する抗体はありませんが、橋本病に罹患すると抗体が産生され、自らの甲状腺を持続的に攻撃します。その結果甲状腺細胞からの甲状腺ホルモン産生が低下し、甲状腺機能低下症となってしまいます。

但し橋本病患者の全員が低下症になるということではなく、60%程度は正常範囲ですが時間経過とともに低下症となる可能性があります。

また一日に必要なヨード摂取量は0.1~0.2mg/日程度ですが、ヨードを大量に摂取すると低下症になる可能性がありますので、橋本病と診断されたなら年1度の甲状腺機能検査をお薦めします。

またこれから妊娠を考えている女性の場合、甲状腺機能低下症は不妊、流産の原因となりますので、
甲状腺が大きい、倦怠感がある、月経量が多い、乾燥肌である、若いのに高コレステロール血症を指摘された等の症状があれば一度甲状腺検査を施行することをお薦めします。

甲状腺悪性腫瘍

(3)甲状腺内に何かできている場合ですが、これは悪性と良性に分類されます。

悪性腫瘍は未分化癌と分化癌に分類されます。未分化癌は非常に予後が悪く数ヶ月で死亡しますが非常にまれです。甲状腺悪性腫瘍の大部分は分化癌の乳頭癌です。

これは非常に予後がよいため、たとえ乳頭癌がエコー検査等で強く疑われても、1cm未満であれば手術等は行わず経過観察することが推奨されております。良性腫瘍は更に予後が良いので、相当大きくなるまで経過観察します。4cm以上が手術適応となります。

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